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大鹿村のざっくり歴史とオススメ観光【大池・青いケシの花・天空の店HAKKO】

交通の便が悪く、陸の孤島といわれる長野県南信地方。
早くリニアが通ることを祈るばかりです。
ダイビングのブログが比較的多い私ですが、山に囲まれた自然豊かな大鹿村について、未熟ながら投稿させていただきます。

◆◆この記事の概要◆◆

◆ざっくり大鹿村の歴史について

◆チョピリ観光

伝説の池 大池
中村農園 青いケシの花(2024年 6月閉園 最後の一輪)
http://www.vill.ooshika.nagano.jp/2023/06/26/aoikesi/

◆おすすめのお店
HAKKO OOSIKA Sauce Labo
ハッコー 大鹿 ソースラボ
https://www.instagram.com/hakko_ooshika/
〒399-3501
長野県下伊那郡大鹿村鹿塩2459番地1
TEL050-8883-8368

ハッコーより撮影

◆ざっくり大鹿村の歴史

大鹿村は平安時代から貴族や社寺の私有地として開発されており、大河原鹿塩という名で吾妻鏡(あずまかがみ)にも登場しています。
多くの史跡や文化財が点在し、平安時代から都と行き来があったことがうかがえます。

吾妻鏡(あずまかがみ)
鎌倉時代の歴史書で、武家政権最初の記録といわれています。
初代将軍・源頼朝から、第6代将軍・宗尊新王(むねたかしんのう)までの将軍記。
全52巻うち第45巻欠。

山に囲まれ難所が多く、厳しい自然の城壁に守られた要塞となっており、軍勢が攻め入ることは、まず無理だったことでしょう。
冬は厳しい寒さにみまわれますが、春夏秋と温暖で青木川・小渋川・鹿塩川と、イワナやアマゴの住む美しい川が流れており、人里はなれた深い山奥でありながら、田畑が開け食料の自給自足ができる。
こうした立地ゆえに、勢力争いに敗れた大物の隠れみのとなったのです。

大物として宗良親王(むねよししんのう)があげられます。
和歌の名手、尊治親王(たかはるしんのう)後の後醍醐天皇(ごだいごてんのう)と、二条派の代表的歌人の二条為子(にじょういし/ためこ)とのあいだに1311年誕生。
1343年頃、大河原(大鹿村)に移り、1373年の約30年間そこで過ごしました。

大鹿村は約700年前、当時の日本で重要な軍事的拠点でした。
畿内と東国との中央部に位置し、自給自足で食料が約1万人以上の兵士を動員できるほどのものであったためでした。

畿内(きない)
摂津国・河内国・和泉国・大和国・山城国の5ヶ国の総称。
現在の兵庫県・大阪府・奈良県・京都府にあたります。

東国(とうごく)
箱根・足柄・碓氷(うすい)以東の諸国の関東。

しかし軍事作戦は成功せず、親の血筋か影響か、それ以外の時間は大河原にて、和歌を多く詠んでいたそうです。
それらは「季花集」に収録されており、現在も見ることができます。

季花集(りかしゅう)
宗良親王(むねよししんのう)の和歌集で上下2巻あり、上巻は春夏秋冬・下巻は恋と雑歌となっており、親王の899首を含め全1006首収められています。

明治時代に御山にて宗良親王(むねよししんのう)の墓が発見されました。
その後、潜伏中北朝方に襲われて亡くなり、御山に葬られたという古文書が発見されています。

大鹿村は江戸時代初期には幕府の直轄領(ちょっかつりょう)でした。
1662年麻田村に陣屋を持つ青木氏の領地となり、明治に至るまで続きました。

直轄領(ちょっかつりょう)
君主や領主が、自分の家政をまかなうための領地のこと。

麻田村(あさだむら)
麻田村は大阪府豊能郡にあった村で、現在の豊中市にあたります。

明治22年、大河原村と鹿塩村が合併し、それぞれから「大」と「鹿」一文字ずつとって大鹿村となりました。 
江戸時代から300有余年の伝統ある「大鹿歌舞伎」の村として全国的に名を広め、故・原田芳雄さん「大鹿村騒動記」2011年7月の映画公開で話題を集めました。

◆チョッピリ観光

「伝説の池 大池」

入口から可愛らしい花たちが迎えてくれました。

「伝説の池 大池」入口付近にて、可愛らしいクリンソウが咲いていました(下の写真より)。

大池です。

大池にまつわる伝説です。
簡単に言うと、「膳腕を貸してくださいと頼むと、必要な分だけ浮いていたが、ある時数枚返さない人がいたため、二度と膳腕が浮いてくることはなかった」ということです。

本池(沼)は大池と称し古くから鹿塩の七不思議の一つである
鹿塩の里では古くから客寄せの行事を行うにあたり膳腕が不足した時
前夜この池に立ちて何人分をお貸しくださいと申し込み翌朝この池に来てみると必ず依頼した数だけ浮いていたという。
しかるにある時一ヶ返品しない人があったためその後何度頼んでも膳腕は浮いてこなかったという
この膳腕の管理者は駒でこの池より中央アルプス駒ケ岳にとんでいってしまったといい、その際石に足をかけとんだので今でもそのひずめの跡が歴然と残っている。
その大石を駒ヶ爪と言い、この池より東方約300米の地点林の中にある。
又一説にはこの池の主は甲賀の三郎(諏訪大社の御柱神)とも言われている。
(甲賀の三郎は諏訪の祭りに舞ふ大蛇である)

海も良いですがこの静かな森林は、仕事のストレスや悩み事を、ゆっくりと少しずつ浄化してくれる安らぎを感じます。

中村農園 青いケシの花

2024年 6月に訪れましたが、お婆さんにもう閉園していることを告げられました。
信濃毎日新聞には載っていたようです。
「見つかるか分かりませんが、最後の一輪が残っています。どうぞ見てきてください、そしたら柵を閉めます」
奥のお花畑に行くと、背の高い雑草が広がり、かつて咲き誇っていた、美しい花達は見当たりません。
畑をぐるーと回ると、「あった!」
背の高い雑草にとり囲まれて、必死になって太陽へと伸びようとする、最後の一株…。
咲いていたであろう花は散りゆき、最後の一輪がけなげに咲いていました。
もう…これで見納めと思うと、20年以上前、今は亡き友と初めてここに訪れた時のこと…。
両親を連れてきた時のこと…。
すべては変わっていってしまうことに、寂しさを感じました。

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2023年は不作とのことで、あまり咲いておりませんでした。
そのせいか無料となっていました。

下 コロナ前の写真

青がとても美しい花ですね。

◆おすすめのお店

HAKKO OOSIKA Sauce Labo
ハッコー 大鹿 ソースラボ
https://www.instagram.com/hakko_ooshika/
〒399-3501
長野県下伊那郡大鹿村鹿塩2459-1
TEL050-8883-8368

とてもステキなお店を見つけました。
「伝説の池 大池」近く、以前は「おい菜」という大鹿そばをメインに営業していた場所に、HAKKOというお店がオープンしました。
景色も良く、メニューも充実しております。

ついつい「数量限定」の文字に負けて、ローストビーフ丼を注文してしまいました。

下の写真は、バターチキンカレーと、味噌を使ったチーズケーキです。辛くないので、お子様にもオススメですが、大鹿村産の唐辛子をかけると、スパイシーな味に変化し両方の味を楽しめます。

味噌を使ったチーズケーキは、見た目とてもオシャレで、ちょっと小さいかな?と思いましたが、味は味噌とチーズが濃厚で、ズッシリと生地のつまった一品でした。


とても美味しかったです。
メニューも多く、すべて紹介しきれないので、URLで閲覧してみてください。

店の裏側はたくさんの花が咲き、とても綺麗でした。

最後に

歴史深く自然豊かな大鹿村。
すべてがざっくりなこの記事では、本当の魅力は伝わりません。
この地を訪れ美しい自然を満喫していただきたい。
森林浴で普段のストレスを癒していただきたい。
そこに本当の魅力を感じることでしょう。

つたないブログではありましたが、閲覧いただき、ありがとうございました。

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